C++のnew/delete演算子とは？動的メモリ確保の基本をマスターしよう！

C++では、実行時に必要なだけメモリを確保して使うことができます。 このとき使うのが new / delete 演算子です。 動的メモリ管理の基本として、必ず覚えておくべき機能です。

この記事では、new / delete の使い方、配列との違い、注意点などを初心者向けにわかりやすく解説します。

new演算子とは？

new は、ヒープ領域にメモリを確保し、確保したアドレス（ポインタ）を返す演算子です。 書式は以下のとおりです。

int* ptr = new int;  // 整数1つ分のメモリを確保
*ptr = 100;

cout << *ptr << endl;  // → 100

このように new 型名 でメモリを確保し、そのアドレスをポインタに保存します。

delete演算子とは？

delete は new で確保したメモリを解放する演算子です。 ヒープメモリは自動的に解放されないため、必ず 手動で delete を使います。

delete ptr;  // メモリを解放

この解放を忘れると、メモリリークの原因になります。

配列に対するnew/delete

配列を確保する場合は、[] を使い、解放時も delete[] を使う必要があります。

int* arr = new int[5];  // int型の配列を5個分確保

for (int i = 0; i < 5; i++) {
    arr[i] = i + 1;
}

delete[] arr;  // 配列用のdeleteを忘れずに！

delete と delete[] を正しく使い分けましょう。

クラスのnew/delete

クラスも new で生成し、delete で解放できます。 このとき、コンストラクタとデストラクタが自動で呼ばれます。

class Person {
public:
    Person() { cout << "生成" << endl; }
    ~Person() { cout << "破棄" << endl; }
};

int main() {
    Person* p = new Person();
    delete p;
}

new/deleteを使うメリット

1. 実行時に必要なメモリだけ使える
2. 大きさが決まらない配列や構造体も扱える
3. クラスの動的生成・管理ができる

注意点

• delete を忘れるとメモリリークが発生します
• 配列には必ず delete[] を使う必要があります
• delete 後のポインタは nullptr にしておくと安全

まとめ

C++の new / delete は、動的メモリを扱うための基本中の基本です。 特にdeleteの使い忘れはバグの原因になるので、確保と解放はセットで覚えましょう。

現代のC++ではスマートポインタ（unique_ptr, shared_ptr）の使用が推奨されますが、まずは new/delete の基本をしっかりマスターすることが大切です。