●学校情報

講座一覧・募集状況

学習方法

学習サポート

修了生の評価

受講生の横顔

当学院について

入学相談

入学手続

 

●講座情報

技術者養成講座

プログラミング講座

WEB講座

情報処理試験講座

Excel講座

Access講座

 

●関連コラム

関連コラム

関連用語集

 

logo

 

 

関連用語集

C++のtry/catch構文とは?例外処理の基本をやさしく解説!

C++において、予期しないエラー(例外)に対応するための基本構文が try / catch です。 この構文を使うことで、プログラムがクラッシュせずに安全に処理を続けられるようになります。

try/catch構文の基本

C++の例外処理は、次のような流れで構成されます:

  1. tryブロック:エラーが起こる可能性のある処理を囲む
  2. throw:例外を投げる(発生させる)
  3. catchブロック:投げられた例外を受け取って処理する

基本構文

try {
    // 例外が起こるかもしれない処理
    if (何かの条件) {
        throw エラーの値;
    }
} catch (型 受け取る変数) {
    // エラー時の処理
}

使用例:ゼロ除算チェック

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    int a = 10, b = 0;

    try {
        if (b == 0) {
            throw "ゼロでは割り算できません";
        }
        cout << a / b << endl;
    } catch (const char* msg) {
        cout << "例外発生: " << msg << endl;
    }

    return 0;
}

この例では、0で割ろうとする場合に throw で文字列の例外を投げ、catch で受け取って処理しています。

複数のcatchブロック

C++では、異なる型の例外ごとに複数のcatch文を用意できます。

try {
    // 何らかの処理
} catch (int e) {
    cout << "int型の例外: " << e << endl;
} catch (const char* msg) {
    cout << "文字列の例外: " << msg << endl;
}

catch(...)ですべての例外を捕捉

catch(...) を使うと、例外の型に関係なくすべて捕捉できます。

try {
    // 処理
} catch (...) {
    cout << "不明な例外を捕捉しました" << endl;
}

try/catch構文のメリット

  1. プログラムが強制終了しにくくなる
  2. エラー処理を分離できる
  3. エラー原因の特定と対処が容易になる

注意点

  • catchできなかった例外はプログラムを強制終了させます
  • 例外の多用はパフォーマンスに影響する可能性があるため注意

まとめ

C++のtry / catch構文は、例外処理の中核です。 異常が発生したときにプログラムが止まるのではなく、柔軟にエラー対応できるようになります。

まずはゼロ除算や配列の範囲外アクセスなど、基本的なエラーで例外処理の効果を体験してみましょう。

 

C++関連用語集

−−−−−  C++  −−−−−

C++のクラス(Class)とは?仕組みと使い方をわかりやすく解説!

C++のオブジェクト(Object)とは?クラスとの関係と役割をわかりやすく解説!

C++のコンストラクタ(Constructor)とは?役割と使い方をやさしく解説!

C++のデストラクタ(Destructor)とは?役割と使い方をやさしく解説!

C++の継承(Inheritance)とは?クラスを拡張する基本テクニック

C++の多態性/ポリモーフィズム(Polymorphism)とは?オブジェクト指向の真髄を解説!

C++のオーバーロード(Overload)とは?関数や演算子を便利に使い分けよう!

C++のオーバーライド(Override)とは?継承と仮想関数の正しい使い方

C++の仮想関数(Virtual Function)とは?ポリモーフィズムを実現する仕組みを解説!

C++の純粋仮想関数(Pure Virtual Function)とは?抽象クラスとの関係も解説!

C++の抽象クラス(Abstract Class)とは?使い方と役割をわかりやすく解説!

C++のテンプレート(Template)とは?型に依存しない汎用的な関数・クラスを作ろう!

C++の名前空間(Namespace)とは?名前の衝突を防ぐ便利な機能

C++の標準テンプレートライブラリ(STL)とは?効率的な開発に必須のライブラリ群

C++のベクター(vector)とは?配列より便利なSTLコンテナを使いこなそう!

C++のイテレータ(Iterator)とは?STLコンテナを自在に操作する鍵

C++の参照(Reference)とは?ポインタとの違いもわかりやすく解説!

C++のポインタ(Pointer)とは?メモリを操る強力な機能をやさしく解説!

C++の動的メモリ確保(Dynamic Memory Allocation)とは?newとdeleteを使いこなそう

C++のnew/delete演算子とは?動的メモリ確保の基本をマスターしよう!

C++の例外処理(Exception Handling)とは?try/catch/throwでエラーに強いプログラムを作ろう

C++のtry/catch構文とは?例外処理の基本をやさしく解説!

C++のRAIIとは?リソース管理を自動化する重要な設計原則

C++の静的変数(static variable)とは?使い方・特徴・注意点をやさしく解説!

C++の関数ポインタ(Function Pointer)とは?使い方と活用例をわかりやすく解説!

C++のラムダ式(Lambda Expression)とは?書き方・使い方をやさしく解説!

C++のスマートポインタ(Smart Pointer)とは?自動で安全なメモリ管理を実現しよう!

C++のコンパイル(Compile)とは?仕組みと流れをわかりやすく解説!

C++のリンク(Link)とは?コンパイルとの違いとエラー対策を解説!

C++のプリプロセッサディレクティブとは?#include や #define の意味と使い方