JavaScriptのプロパティとは？基本から使い方までわかりやすく解説

JavaScriptを学ぶ中でよく出てくる「プロパティ」という言葉。
オブジェクトや配列、文字列など、さまざまな場面で使われる基本的な概念です。

この記事では、JavaScriptにおけるプロパティとは何か、どのように使うのかを具体的に解説します。

プロパティとは？

プロパティとは、オブジェクトが持つ「名前と値のセット（キーと値）」のことを指します。

const user = {
  name: "Taro",
  age: 25
};

この場合、name と age がプロパティ名（キー）、それぞれの値が "Taro" と 25 です。

プロパティへのアクセス方法

プロパティの値は、次の2通りの方法で取得・設定できます。

ドット記法

console.log(user.name); // "Taro"
user.age = 30;

ブラケット記法

console.log(user["age"]); // 30
user["name"] = "Jiro";

キー名が変数として動的に決まる場合や、特殊な文字を含む場合はブラケット記法を使います。

プロパティの追加と削除

JavaScriptでは、既存のオブジェクトに対して後からプロパティを追加・削除することができます。

追加

user.email = "taro@example.com";

削除

delete user.age;

プロパティの列挙（一覧取得）

オブジェクトのすべてのプロパティ名を取得するには、Object.keys() を使います。

const keys = Object.keys(user);
console.log(keys); // ["name", "email"]

プロパティ名と値をセットで取得するには Object.entries() を使います。

const entries = Object.entries(user);
console.log(entries); // [["name", "Jiro"], ["email", "taro@example.com"]]

プロパティとメソッドの違い

オブジェクトの中にある関数は「メソッド」と呼ばれますが、これもプロパティの一種です。

const dog = {
  name: "Pochi",
  bark: function() {
    console.log("ワンワン");
  }
};

bark は関数（メソッド）であり、オブジェクトのプロパティとして定義されています。

まとめ

• プロパティはオブジェクトの「名前と値」のペア
• ドット記法とブラケット記法でアクセスできる
• 後からプロパティを追加・削除することができる
• Object.keys() や Object.entries() を使って一覧を取得できる
• 関数もプロパティの一部として扱われる（メソッド）

JavaScriptのオブジェクトを扱う上で、プロパティの仕組みは欠かせません。
正しく理解し、自在に使えるようにしておきましょう。