JavaScriptのデータ型とは?基本の種類と使い方をわかりやすく解説
JavaScriptでプログラムを書く際には、データの「型(データ型)」を理解することが重要です。
変数にどんな種類の値を入れられるか、どう扱うかを知っておくと、バグを減らし、より正確な処理ができるようになります。
この記事では、JavaScriptの基本的なデータ型について、初心者にもわかりやすく解説します。
データ型とは?
データ型とは、「データがどのような種類か」を表す情報です。
JavaScriptでは、主に次のような基本データ型があります。
JavaScriptの主なデータ型
- 文字列(String)
- 数値(Number)
- 真偽値(Boolean)
- null
- undefined
- オブジェクト(Object)
- シンボル(Symbol)(ES6以降)
- ビッグイント(BigInt)(ES2020)
文字列(String)
let name = "Taro";
文字を扱うデータ型。シングルクォートまたはダブルクォート、バッククォート(テンプレートリテラル)で囲みます。
数値(Number)
let age = 25;
let price = 99.99;
整数も小数もすべてNumber
型で扱われます。
真偽値(Boolean)
let isMember = true;
let isLoggedIn = false;
true
または false
の2値をとる型です。
null
let data = null;
「値が存在しない」ことを明示的に表す特別な値です。
undefined
let value;
console.log(value); // undefined
変数は宣言されたが、まだ値が代入されていない状態を表します。
オブジェクト(Object)
let user = {
name: "Hanako",
age: 30
};
複数の値をまとめて扱えるデータ型です。配列や関数もObject
型の一部です。
シンボル(Symbol)
let id = Symbol("id");
重複しない一意の識別子を作るための型。通常は高度な用途で使います。
ビッグイント(BigInt)
let big = 1234567890123456789012345678901234567890n;
非常に大きな整数を扱える型。末尾にn
を付けて記述します。
型の確認には typeof を使う
let x = "Hello";
console.log(typeof x); // "string"
typeof
演算子を使えば、変数のデータ型を確認できます。
動的型付け言語としての特徴
JavaScriptは動的型付け言語です。変数に代入する値によって型が決まります。
let data = 10;
data = "文字列"; // 問題なく動作
型が変わってもエラーにならない一方で、意図しない動作を招くこともあるため注意が必要です。
まとめ
- JavaScriptにはさまざまなデータ型がある
- 基本型(文字列、数値、真偽値、null、undefined)と複合型(オブジェクトなど)に分かれる
- 型を確認するには
typeof
を使う
- JavaScriptは動的型付けなので、代入によって型が変わる
型を正しく理解することで、JavaScriptの動作をより正確に予測・制御できるようになります。
エラーを減らすためにも、基本的な型の特徴を押さえておきましょう。