Excelの基本関数:IF関数とは?
IF関数とは、条件によって異なる結果を表示させるための関数で、条件分岐を実現するExcelの代表的な論理関数です。
ある条件が「真(TRUE)」であれば1つの値を、条件が「偽(FALSE)」であれば別の値を返すことができます。
基本構文
=IF(論理式, 真の場合の値, 偽の場合の値)
- 論理式: 比較する条件(例:A1>=70)
- 真の場合の値: 条件が成り立つときに表示する値
- 偽の場合の値: 条件が成り立たないときに表示する値
使用例
- =IF(A1>=60, "合格", "不合格"): A1の値が60以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」
- =IF(B2="男性", "Mr.", "Ms."): B2が「男性」なら「Mr.」、それ以外は「Ms.」
入れ子(ネスト)によるIF関数の応用
複数の条件を分岐させたい場合は、IF関数を入れ子にすることができます。
- =IF(A1>=80, "優", IF(A1>=60, "良", "不可")): A1の値が80以上なら「優」、60以上なら「良」、それ以外は「不可」
IF関数で使える比較演算子
- =: 等しい
- >: より大きい
- <: より小さい
- >=: 以上
- <=: 以下
- <>: 等しくない
他の関数との組み合わせ
- AND関数: すべての条件が成り立つか
- OR関数: いずれか1つの条件が成り立つか
- IFERROR関数: エラー処理に使用
例:=IF(AND(A1>=60, B1>=60), "合格", "不合格")
まとめ
- IF関数: 条件に応じて表示内容を変える関数
- 1つの条件だけでなく、複数条件をネストして使うこともできる
- 他の関数と組み合わせることで、より柔軟で複雑な処理も可能
IF関数は、Excelの論理判断の基本です。
成績評価・出勤判定・在庫チェックなど、実務でも非常によく使われる関数なので、しっかりと理解しておきましょう。
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