JavaScriptの定数(const)とは?使い方と注意点をわかりやすく解説
JavaScriptでは、データを保存する手段として「変数」と「定数」があります。
中でも const
は、値の再代入ができない「定数」を宣言するためのキーワードです。
この記事では、const
の基本的な使い方や特徴、注意点について詳しく解説します。
constとは?
const
は「constant(定数)」の略で、一度代入した値を変更できない変数を宣言するために使います。
const pi = 3.14;
pi = 3.14159; // エラー:再代入はできません
このように、const
で宣言された変数は再代入ができないため、「変わってはいけない値」に使うのが適切です。
宣言と初期化は同時に行う
const
を使う場合、宣言と同時に初期化(値の代入)を行う必要があります。
const name = "Tanaka"; // OK
const age; // エラー:初期化がない
これは let
との大きな違いの一つです。
スコープはブロックスコープ
const
は let
と同様に、ブロックスコープを持ちます。
つまり、{ }
の中で宣言された定数は、その中でしか使用できません。
{
const color = "blue";
console.log(color); // OK
}
console.log(color); // エラー:スコープ外
オブジェクトや配列の中身は変更可能
const
で宣言された変数がオブジェクトや配列だった場合、**その中身の変更は可能**です。
const user = { name: "Yuki" };
user.name = "Ken"; // OK
user = {}; // エラー:再代入はできない
このように、const
は「再代入できない」だけで、「中身の変更が禁止されている」わけではありません。
constを使うメリット
- コードの意図が明確になる(値が変わらないことがわかる)
- うっかり再代入してしまうミスを防げる
- 保守性の高いコードになる
constとletの使い分け
基本的に、変更する必要がない値には const
を使いましょう。
変更する必要がある場合にだけ let
を使うという考え方が、現在の主流です。
// constの例
const TAX_RATE = 0.1;
// letの例
let total = 0;
total += 100;
まとめ
const
は再代入ができない定数を宣言する
- 宣言と同時に初期化が必要
- ブロックスコープを持つ
- オブジェクトや配列の中身は変更可能
- 変更しない値には
const
を使うのが推奨されている
const
を正しく使いこなすことで、より安全で読みやすいJavaScriptのコードを書くことができます。