基本情報技術者試験の基礎知識:フローチャートとは?
フローチャート(Flowchart)とは、処理の流れや手順を図で視覚的に表現したものです。
プログラムの構造やアルゴリズムの理解を助けるために用いられ、基本情報技術者試験の午前試験・午後試験ともに頻出のテーマです。
フローチャートの目的と役割
- 処理の手順を視覚的に理解しやすくする
- プログラム設計や仕様の確認・共有に活用する
- バグや論理ミスの発見を支援する
主な図形と意味
- 開始・終了(端子):楕円形
処理の始まりと終わりを表す
- 処理(処理記号):長方形
計算や代入などの操作
- 判断(判断記号):ひし形
条件によって分岐する処理
- 入力・出力:平行四辺形
データの入力や結果の表示
- 矢印:
処理の流れを示す
基本構造(制御構造)
- 順次処理:上から下へ処理が連続する
- 選択処理(分岐):条件に応じて異なる処理を行う
- 繰り返し処理(ループ):条件を満たす間、処理を繰り返す
フローチャートの読み方のポイント
- 矢印の流れに沿って上から下へ処理を追う
- 変数の初期値と変更点を意識する
- 条件分岐やループの判定内容をしっかり読み取る
基本情報技術者試験での出題例
- 「このフローチャートの出力は?」というトレース問題
- 変数の値の推移や合計・最大値を求める問題
- ループや条件分岐の流れを正しく理解しているかを問う設問
フローチャートを学ぶコツ
- 実際に手を動かして、変数の値を紙に書き出す
- 分岐や繰り返しが複雑な箇所に注目する
- 慣れないうちは小さな例題で練習を積む
まとめ
- フローチャートは処理の流れを図で表す手法
- 基本図形の意味を理解し、構造を正しく読み取ることが重要
- 試験では、出力の予測や変数の状態追跡が頻出
- アルゴリズムの理解にも直結するため、丁寧なトレース練習が効果的
フローチャートはアルゴリズムの可視化手段として基本的かつ重要なスキルです。
基本情報技術者試験では、図を「読む力」が問われるので、パターンを理解して練習しておきましょう。
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