基本情報技術者試験のプロジェクト管理:ガントチャート/WBSとは?
プロジェクトを計画的に進行させるには、作業の分解とスケジュール管理が不可欠です。
そのために用いられる代表的な手法が、WBS(Work Breakdown Structure)とガントチャートです。いずれも基本情報技術者試験で頻出する用語です。
WBS(Work Breakdown Structure)とは?
- プロジェクトの作業を階層的に細かく分解した構造図
- 作業を「見える化」し、抜け漏れなく全体像を把握できるようにする
- 上から下に向かって、プロジェクト → サブ作業 → タスクへと分割
WBSの目的
- 作業の範囲(スコープ)を明確にする
- 担当者や期限を割り当てやすくする
- 進捗やコスト管理の基盤をつくる
WBSの例
システム開発
├─ 要件定義
├─ 設計
│ ├─ 外部設計
│ └─ 内部設計
├─ 実装
└─ テスト
ガントチャート(Gantt Chart)とは?
- プロジェクトの作業とスケジュールを横棒グラフで表現した図
- WBSで洗い出した作業を時系列で並べて可視化する
- 開始日・終了日・作業期間・進捗状況などをひと目で確認できる
ガントチャートの構成
- 縦軸:作業項目(WBSで分解したタスク)
- 横軸:時間(日付、週など)
- 横棒:作業の期間を示す
- 進捗状況や依存関係も表せる
ガントチャートの例(簡略版)
作業項目 |■■■■■■■
| ■■■■
| ■■■■■
(←時間→)
WBSとガントチャートの関係
- WBSで作業の全体像と細分化を行い、
- ガントチャートでスケジュールとして視覚化する
- WBSが「作業の分解図」、ガントチャートが「時間の計画図」
基本情報技術者試験での出題ポイント
- WBSは「作業の構造分解図」であること
- ガントチャートは「スケジュール管理の図」であること
- それぞれの役割と使い分けの理解
学習のコツ
- WBS=「何をするか」、ガントチャート=「いつやるか」と覚える
- プロジェクトの例(イベント準備など)をWBSやガントチャートに落とし込んでみる
- ガントチャートはExcelやプロジェクト管理ソフトで体験してみると理解が深まる
まとめ
- WBS: 作業内容を階層的に分解して整理する図
- ガントチャート: 作業スケジュールを時系列に可視化した図
- どちらもプロジェクト管理に不可欠なツールであり、試験でも頻出
WBSとガントチャートは、プロジェクトを計画的に進めるための基本的な手法です。
試験では用語の意味や活用目的を正しく理解しておくことが求められます。