Pythonのモジュール(Module)とは?コードを分割・再利用する方法
Pythonのモジュール(Module)とは、複数の関数やクラスなどを1つのファイルにまとめたものです。
モジュールを使うことで、コードを分割・整理・再利用することができ、保守性が高まります。
モジュールの種類
- 標準モジュール(Pythonに最初から入っているもの)
- 外部モジュール(pipでインストールして使う)
- 自作モジュール(自分で作成した .py ファイル)
標準モジュールのimport(例:math)
import math
print(math.sqrt(25)) # → 5.0
import モジュール名
で読み込んで、モジュール名.関数名
で使います。
from ... import の使い方
from math import sqrt
print(sqrt(49)) # → 7.0
from モジュール名 import 関数名
で、モジュール名を省略して使えます。
別名(エイリアス)の指定
import math as m
print(m.pi) # → 3.141592...
as
を使えば、長いモジュール名を短くできます。
自作モジュールを使う
例えば my_module.py
に以下の内容があるとします:
# my_module.py
def greet(name):
return f"こんにちは、{name}さん!"
これを同じフォルダ内の別ファイルで使うには:
import my_module
print(my_module.greet("さくら"))
モジュールのパス(importできないとき)
モジュールが読み込める場所は sys.path
で確認できます。
自作モジュールがうまく読み込めないときは、同じフォルダ内にあるかを確認しましょう。
モジュールとパッケージの違い
- モジュール:1つのPythonファイル(.py)
- パッケージ:複数のモジュールをまとめたフォルダ(
__init__.py
を含む)
代表的な標準モジュール
math
:数学関数
datetime
:日付と時刻
random
:乱数
os
:ファイルやパスの操作
sys
:Python実行環境の情報
まとめ
Pythonのモジュール(Module)は、機能をまとめて整理し、再利用可能にするための仕組みです。
標準モジュール・外部モジュール・自作モジュールを活用することで、コードの見通しが良くなり、生産性も向上します。
まずは import
や from ... import
の使い方から始めて、自作モジュールも試してみましょう!