Pythonのimport文とは？モジュールを読み込んで機能を拡張しよう

Pythonのimport文は、他のモジュール（ファイル）に定義された関数やクラス、変数などを自分のプログラムで使えるようにするための文です。 これにより、便利なライブラリや自作モジュールを再利用できます。

基本のimport文

import math

print(math.sqrt(25))  # → 5.0

import モジュール名 でモジュールを読み込み、モジュール名.関数名 という形で使います。

from を使ったimport

from math import sqrt

print(sqrt(36))  # → 6.0

from モジュール名 import 関数名 と書くと、モジュール名を省略して関数を直接呼び出せます。

as を使った別名（エイリアス）指定

import math as m

print(m.pi)  # → 3.1415926535...

as を使えば、長いモジュール名を短く書き換えて使えます。

複数の要素をまとめてimport

from math import sin, cos, pi

print(sin(pi / 2))  # → 1.0

すべてを一括でimport（非推奨）

from math import *
print(sqrt(16))

* を使ってすべての要素を取り込むこともできますが、名前の衝突の原因になるため推奨されません。

自作モジュールのimport

ファイル my_module.py に次のような関数があるとします：

# my_module.py
def greet(name):
    return f"こんにちは、{name}さん"

これを同じフォルダの別ファイルで使うには：

import my_module
print(my_module.greet("さくら"))

import文が使えないときの対処

• モジュールが同じディレクトリにあるか確認
• sys.path にパスを追加
• ファイル名が他のモジュールと重複していないか注意

代表的な標準ライブラリのimport例

import datetime
print(datetime.date.today())

import random
print(random.randint(1, 10))

標準ライブラリはインストール不要ですぐに使えます。

まとめ

Pythonのimport文は、他のファイルやライブラリの機能を取り込むための重要な構文です。 import や from ... import を使いこなすことで、効率よくコードを書くことができ、再利用性も向上します。

まずは標準モジュールの読み込みから試して、慣れてきたら外部モジュールや自作モジュールにも挑戦してみましょう！