再利用できる設計の知恵「設計パターン」とは?初心者向けにやさしく解説!
「シングルトン」や「MVC」といった言葉を聞いたことがありますか?
これらはすべて「設計パターン」と呼ばれるもので、プログラムを効率よく・わかりやすく作るための定番設計手法です。
本記事では、設計パターンとは何か、代表的な種類とそのメリットを初心者向けにやさしく解説します。
設計パターン(Design Pattern)とは?
設計パターンとは、ソフトウェア開発でよくある課題に対する「再利用可能な解決方法のひな形」です。
いろんな場面で使える“設計の型”として、世界中で使われています。
設計パターンを使うメリット
- 複雑な設計でも整理しやすくなる
- 他の開発者と共通認識で話せる
- 保守性・再利用性が向上する
- バグが起きにくい構造にできる
代表的な設計パターン(3つのカテゴリ)
分類 |
パターン名 |
説明 |
生成に関するパターン |
シングルトン |
インスタンスを1つだけ作成して共有する |
ファクトリーメソッド |
インスタンスの生成方法をサブクラスに任せる |
構造に関するパターン |
デコレーター |
機能を追加しやすくするラップ構造 |
アダプター |
異なるインターフェース同士をつなぐ |
振る舞いに関するパターン |
オブザーバー |
ある変化に応じて他のオブジェクトが反応する |
ストラテジー |
処理のアルゴリズムを動的に切り替える |
よく使われる「MVCパターン」
MVC(Model-View-Controller)は、アプリの構造を3つに分けて整理する設計パターンです:
- Model(モデル):データやロジックの処理
- View(ビュー):画面表示やユーザーとのやりとり
- Controller(コントローラ):モデルとビューの橋渡し
MVCを使うことで、役割ごとにコードが整理され、保守性や拡張性が大きく向上します。
まとめ
設計パターンとは、ソフトウェア開発で繰り返し使われる問題に対する「設計の型」です。
初心者の方は、まずは「シングルトン」や「MVC」など、身近なパターンから学んでみると理解が深まります。
チーム開発や大規模なシステムでは特に役立つ考え方なので、ぜひ取り入れていきましょう!