Rubyのメソッド(Method)とは?定義と使い方をやさしく解説
Rubyでは、処理をひとまとまりにして何度でも呼び出せるようにするための仕組みとしてメソッド(Method)があります。
C++やJavaで言う「関数」と似ていますが、Rubyではすべてがオブジェクトであり、メソッドはオブジェクトに属する機能です。
メソッドの基本構文
def メソッド名(引数)
処理内容
end
Rubyでは def
でメソッドを定義し、end
で終了します。
引数がない場合は省略可能です。
メソッドの定義と呼び出し
def greet
puts "こんにちは!"
end
greet # → こんにちは!
このように、定義したメソッドは名前を書くだけで呼び出すことができます。
引数付きのメソッド
def greet(name)
puts "こんにちは、#{name}さん!"
end
greet("さくら") # → こんにちは、さくらさん!
引数を使うことで、柔軟な処理が可能になります。
デフォルト引数の設定
def greet(name = "ゲスト")
puts "ようこそ、#{name}さん!"
end
greet # → ようこそ、ゲストさん!
greet("タロウ") # → ようこそ、タロウさん!
引数に初期値を設定しておくことで、省略可能な柔軟なメソッドが作れます。
戻り値について
def add(a, b)
return a + b
end
puts add(3, 5) # → 8
return
を使うことで、計算結果などを返すことができます。
なお、Rubyではreturn
を省略しても、最後に評価された値が戻り値になります。
def multiply(a, b)
a * b
end
puts multiply(2, 4) # → 8
可変長引数(*args)
def sum(*numbers)
numbers.sum
end
puts sum(1, 2, 3, 4) # → 10
*
を付けることで、複数の引数を配列として受け取ることができます。
メソッドはすべてオブジェクトのメソッド
"こんにちは".length # → 5
[1, 2, 3].reverse # → [3, 2, 1]
42.to_s # → "42"
Rubyでは、数値や文字列、配列などすべてのデータがオブジェクトであり、メソッドで操作するというのが基本の考え方です。
まとめ
Rubyのメソッドは、処理をまとめて再利用するための基本的な構文です。
引数や戻り値、デフォルト値、可変長引数などを使いこなすことで、より柔軟で読みやすいコードが書けるようになります。
まずは簡単なメソッドを定義して呼び出すところからスタートし、少しずつ機能を追加して慣れていきましょう!