Rails(Ruby on Rails)とは?Webアプリ開発の強力フレームワーク
Ruby on Rails(略称:Rails)は、Rubyで書かれたWebアプリケーションフレームワークです。
シンプルな記述で高機能なWebサービスを素早く開発できることから、世界中で広く使われています。
Railsの主な特徴
- MVCモデルに基づいたアーキテクチャ
- 「設定より規約(Convention over Configuration)」の思想
- 豊富なジェネレータとコマンドで開発効率が高い
- データベース連携が簡単(ActiveRecord)
- Scaffold機能でCRUDアプリを一瞬で作成可能
MVCモデルとは?
構成 | 役割 |
Model | データベースとのやり取り |
View | 画面の表示(HTMLなど) |
Controller | リクエストの処理、ModelとViewの橋渡し |
RailsではこのMVC構造に従ってコードが整理されるため、大規模開発でも保守しやすく拡張しやすい設計が可能です。
Railsアプリの作成手順(基本)
gem install rails # Railsのインストール
rails new myapp # 新しいアプリ作成
cd myapp
bin/rails server # サーバ起動(http://localhost:3000)
Scaffoldを使った簡易アプリ作成
rails generate scaffold Book title:string author:string
rails db:migrate
上記で「本のタイトルと著者名を管理するアプリ」がすぐに作れます。
ScaffoldはModel・View・Controller・DBマイグレーションをまとめて生成してくれます。
主なRailsコマンド
コマンド | 説明 |
rails new アプリ名 | 新規アプリ作成 |
rails generate | 各種コードを自動生成 |
rails db:migrate | データベース更新 |
rails s | 開発用サーバ起動 |
rails console | IRBと同様にRails環境で操作 |
開発に便利な仕組み
- ルーティング:URLと処理の紐付け
- ActiveRecord:ORM機能でSQLを意識せずDB操作
- Formヘルパー:入力フォームを簡単に作成
- バリデーション:データの整合性チェック
Railsが使われている有名サービス
- GitHub
- Shopify
- Airbnb
- Cookpad(クックパッド)
Railsは信頼性が高く、スタートアップから大規模サービスまで幅広く採用されています。
まとめ
Rails(Ruby on Rails)は、RubyでWebアプリを素早く開発できる強力なフレームワークです。
MVC構造によりコードが整理されており、Scaffoldやジェネレータを活用すれば、最短でWebアプリの開発が可能です。
まずは rails new
からスタートし、基本的なCRUDアプリを作ってみることから始めてみましょう!