RubyのLambda（ラムダ）とは？Procとの違いも含めてやさしく解説！

Rubyには無名関数（名前のない関数）を作るための便利な構文として、Lambda（ラムダ）があります。 ラムダは Proc と似ていますが、動作の違いが明確にあります。

ラムダとは？

ラムダ（lambda）は、ブロックやProcと同様に、処理のかたまりをオブジェクトとして扱える構文です。 メソッドの引数として渡したり、変数に代入して再利用することができます。

ラムダの定義方法

greet = ->(name) { puts "こんにちは、#{name}さん！" }
greet.call("さくら")  # → こんにちは、さくらさん！

このように、->(引数) { 処理 } という簡潔な構文でラムダを定義できます。 または次のように lambda キーワードでも書けます：

greet = lambda { |name| puts "こんにちは、#{name}さん！" }

ラムダとProcの違い

引数の扱い（厳密）

add = ->(a, b) { a + b }

puts add.call(2, 3)      # → 5
puts add.call(1)         # → エラー：引数が足りない

lambda は引数の数を正確にチェックします。 これはコードの安全性を高めるのに役立ちます。

returnの違い

def test_lambda
  l = -> { return "ラムダのreturn" }
  l.call
  "メソッドの最後"
end

puts test_lambda  # → メソッドの最後

def test_proc
  p = Proc.new { return "プロックのreturn" }
  p.call
  "メソッドの最後"
end

puts test_proc  # → プロックのreturn

ラムダの return は ラムダ内で完結しますが、Proc.new の return は メソッドごと終了させてしまいます。

ラムダをメソッドの引数として渡す

def twice(proc)
  proc.call
  proc.call
end

greet = -> { puts "こんにちは！" }
twice(greet)

ブロックからラムダへの変換（&記号）

def run(&block)
  puts "開始"
  block.call
  puts "終了"
end

run { puts "処理中…" }

& を使えば、ブロックをラムダ（Proc）として受け取って操作できます。

まとめ

RubyのLambda（ラムダ）は、引数とreturnの扱いが厳密なProcの一種です。 コードの安全性を重視したい場合や、ブロックを明示的に制御したいときに便利です。

まずは -> 記法で簡単なラムダを定義し、Procとの違いを実際に試してみましょう！