IRB（Interactive Ruby）とは？Rubyを手軽に試せる対話型ツール

IRB（Interactive Ruby） は、Rubyに標準で付属している対話型の実行環境です。 コマンドライン上で Ruby のコードを1行ずつ入力して、すぐに結果を確認できます。

IRBの特徴

• インストール不要（Rubyに標準で付属）
• Rubyのコードをその場で試せる
• 学習・デバッグ・確認作業に最適

IRBの起動方法

ターミナル（コマンドプロンプト）で以下を入力：

irb

プロンプトが >> に変わり、IRBが起動します。

基本的な使い方

irb(main):001:0> 1 + 1
=> 2

irb(main):002:0> "こんにちは".upcase
=> "こんにちは"

Rubyのコードをそのまま入力すれば、すぐに結果が表示されます。

変数やメソッドのテストに便利

irb(main):003:0> def greet(name)
irb(main):004:1>   "こんにちは、#{name}さん"
irb(main):005:1> end
=> :greet

irb(main):006:0> greet("さくら")
=> "こんにちは、さくらさん"

IRBの終了方法

IRBを終了するには、以下のいずれかを使います：

• exit
• quit
• Ctrl + D

ヒストリと補完機能（バージョンによる）

- 上矢印キー：以前の入力を再表示 - タブ補完：変数名やメソッド名の補完（対応環境のみ）

便利なIRBコマンド例

help         # IRBの簡単なヘルプを表示
_            # 直前の結果を参照（例：puts _）

IRBの活用例

• Ruby文法の確認・練習
• メソッドの動作テスト
• ライブラリやGemの試用
• プログラムの一部の動作チェック

Pryとの違い

pry は IRB より高機能な代替ツールで、カラー表示・ジャンプ・補完機能が充実しています。 まずは IRB で学び、必要に応じて pry に切り替えるとよいでしょう。

まとめ

IRB（Interactive Ruby）は、Rubyを手軽に試せる対話型シェルです。 Ruby学習の第一歩として最適で、簡単なテストや確認作業にも非常に便利です。

コマンドラインで irb を入力してすぐに始められるので、ぜひ日々の学習に活用してみてください！