RubyのRakeとは？ビルドやタスクを自動化する便利ツールを解説！

RubyのRake（レイク）は、タスクの自動化を行うためのビルドツールです。 「Ruby版の make」とも呼ばれ、コマンドの自動実行、ファイル生成、テストの実行などに活用されます。

Rakeの特徴

• Rubyでタスクを記述できる
• Rakefileでタスクを管理
• コマンドラインから簡単に実行可能

Rakeのインストール

多くのRuby環境には最初から入っていますが、必要であれば以下のコマンドでインストールします：

gem install rake

Rakefileの作成

Rakeを使うには、まず Rakefile というファイルをプロジェクトのルートに作成します。

# Rakefile
task :hello do
  puts "こんにちは、Rakeタスクです！"
end

タスクの実行

rake hello

このコマンドを実行すると、:hello というタスクが呼び出されて、puts の内容が表示されます。

デフォルトタスクの定義

task :default => :hello

:default を定義しておくと、rake だけで特定のタスクを実行できます。

タスクに依存関係を設定

task :prepare do
  puts "準備中..."
end

task :run => :prepare do
  puts "実行中..."
end

このように 依存タスク（:prepare）を先に実行してから :run を実行することができます。

引数付きのタスク

task :greet, [:name] do |t, args|
  puts "こんにちは、#{args[:name]}さん！"
end

# 実行：rake greet[さくら]

[:name] のように定義することで、コマンドラインから引数を渡すこともできます。

Rakeの主な活用例

• テストの自動実行
• ファイルの生成・変換
• 環境構築スクリプトの自動化
• DBマイグレーション（Railsでも使用）

タスクの一覧を表示

rake -T

定義されているタスクの説明一覧を表示できます。 各タスクには以下のように desc をつけるのがおすすめです：

desc "挨拶を表示するタスク"
task :hello do
  puts "こんにちは！"
end

まとめ

RubyのRakeは、タスクをRubyコードで記述し、自動化できる便利なツールです。 シンプルなコマンド実行から、複雑な依存関係を持つビルド処理まで幅広く対応できます。

まずは Rakefile に1つのタスクを書いて、rake タスク名で実行してみましょう。 複数の処理をまとめて管理できる強力な味方になります！