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フィールドへのアクセスを制御！「プロパティ（Property）」とは？

C#には、フィールド（変数）へのアクセスを安全に行うための仕組みとして プロパティ（Property） があります。
値の取得（get）や設定（set）の処理をカプセル化することで、クラスの内部を守りつつ、外部に公開できます。

プロパティの基本構文

public 型名 プロパティ名 {
    get { return 値; }
    set { 値 = value; }
}

例：プロパティを使ったクラス

public class Person {
    private string name;

    public string Name {
        get { return name; }
        set { name = value; }
    }
}

この例では、nameフィールドに直接アクセスさせず、Nameというプロパティを通して値の取得・変更を行っています。

プロパティの使い方

Person p = new Person();
p.Name = "太郎";                // set
Console.WriteLine(p.Name);     // get

自動実装プロパティ（短い書き方）

フィールドの定義と同時にプロパティを簡潔に書く方法です。

public class Person {
    public string Name { get; set; }
}

get / set に処理を追加することも可能

private int age;

public int Age {
    get { return age; }
    set {
        if (value >= 0) {
            age = value;
        } else {
            Console.WriteLine("年齢は0以上を指定してください");
        }
    }
}

読み取り専用・書き込み専用プロパティ

// 読み取り専用（getのみ）
public string Id { get; }

// 書き込み専用（setのみ）
public string Password { private get; set; }

プロパティのメリット

外部からのアクセスを制御できる
データの整合性・安全性を確保できる
フィールドの代わりに柔軟な振る舞いを追加できる

まとめ

プロパティ（Property）は、クラスの内部データを安全に公開・操作するための機能です。
get / setを使えば、フィールドへの読み書きをコントロールでき、C#のクラス設計に欠かせない存在です。
自動実装プロパティと手動プロパティを使い分けることで、柔軟なクラスが作れます！