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メソッドを渡せる仕組み「delegate(デリゲート)」とは?

C#の delegate(デリゲート) は、メソッドを変数のように扱うことができる機能です。
メソッドを引数として渡したり、後から呼び出したりできるようになります。

delegateのイメージ

まるで「メソッドの型」のように扱い、決まった形のメソッドだけを受け取れる仕組みです。

基本構文

delegate 戻り値の型 デリゲート名(引数の型);
    

例:引数1つ、戻り値なしのdelegate

public delegate void GreetDelegate(string name);
    

delegateの使い方

public class Greeter {
    public static void SayHello(string name) {
        Console.WriteLine("こんにちは、" + name + "さん!");
    }
}
    
GreetDelegate greet = Greeter.SayHello;
greet("太郎");  // → こんにちは、太郎さん!
    

delegateを引数に使う

public static void Execute(GreetDelegate action) {
    action("花子");
}

Execute(Greeter.SayHello);  // → こんにちは、花子さん!
    

匿名メソッドやラムダ式との連携

// 匿名メソッド
GreetDelegate greet = delegate(string name) {
    Console.WriteLine("Hi, " + name);
};

// ラムダ式
GreetDelegate greet2 = name => Console.WriteLine("Hello, " + name);
    

組み込みdelegate型

C#には、汎用的なdelegate型が用意されています(いずれもSystem名前空間)。

  • Action:戻り値なし
  • Func<T, TResult>:戻り値あり
  • Predicate<T>:true/falseを返す
Action say = name => Console.WriteLine("やあ " + name);
say("次郎");

Func add = (a, b) => a + b;
Console.WriteLine(add(3, 4));  // → 7
    

イベントとの関連

delegateは、イベント(event)機能の基盤としても使われます。
「ある出来事が起きたときに実行する処理」を登録・通知するのに便利です。

まとめ

delegate(デリゲート)は、メソッドを変数のように扱えるC#特有の仕組みです。
関数を引数として渡したり、実行タイミングを柔軟に制御したりでき、ラムダ式・イベント・非同期処理など多くの場面で活躍します。
最初はdelegateActionFuncから慣れていくのがおすすめです!

 

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