関連用語集

クラスの動作を定義する「メソッド（Method）」とは？

C#では、処理のまとまりをメソッド（Method）として定義します。
メソッドは、クラスの中に定義される関数であり、オブジェクトの動作を表します。

メソッドの基本構文

[アクセス修飾子] 戻り値の型 メソッド名(引数) {
    // 処理内容
}

例：Greetメソッドの定義と呼び出し

public class Person {
    public string Name;

    public void Greet() {
        Console.WriteLine("こんにちは、私は " + Name + " です。");
    }
}

Person p = new Person();
p.Name = "花子";
p.Greet();  // → こんにちは、私は 花子 です。

引数と戻り値のあるメソッド

public int Add(int a, int b) {
    return a + b;
}

int result = Add(3, 5);  // → result は 8

メソッドの種類

インスタンスメソッド： インスタンスごとに呼び出す（例：p.Greet()）
静的メソッド（static）： クラス名から直接呼び出せる（例：Math.Abs(-5)）

静的メソッドの例

public static class Util {
    public static void SayHello() {
        Console.WriteLine("Hello!");
    }
}

// 呼び出し
Util.SayHello();

アクセス修飾子による公開範囲

public：どこからでも呼び出せる
private：クラスの内部からのみ呼び出せる
protected：継承クラスからも呼び出せる

メソッドのメリット

処理を再利用できる
コードを整理・簡潔にできる
プログラムの見通しが良くなる

まとめ

メソッド（Method）は、C#のクラス内で処理を定義・実行するための基本単位です。
インスタンスメソッドや静的メソッドを使い分けて、効率よく再利用可能なコードを書けるようになりましょう。
処理＝メソッド、データ＝フィールドという考え方が、オブジェクト指向の基礎です！