データベース言語の基本:SQL(Structured Query Language)とは?
SQL(Structured Query Language)とは、リレーショナルデータベースを操作・管理するための標準的な言語です。
Microsoft Access でも、クエリの裏側ではこのSQLが使われており、直接SQLを記述することでより柔軟で高度なデータ操作が可能になります。
SQLの主な命令(基本構文)
- SELECT: データを抽出(選択)する
- INSERT: データを追加する
- UPDATE: データを更新する
- DELETE: データを削除する
- CREATE: テーブルなどを作成する
- DROP: テーブルなどを削除する
基本的なSELECT文の構文
SELECT フィールド名1, フィールド名2
FROM テーブル名
WHERE 条件
ORDER BY フィールド名 ASC/DESC;
例:顧客名と電話番号を都道府県が「東京」の人だけ抽出
SELECT 氏名, 電話番号
FROM 顧客
WHERE 都道府県 = "東京";
他のSQL文の例
INSERT(追加)
INSERT INTO 顧客 (氏名, 電話番号)
VALUES ("田中 一郎", "03-1234-5678");
UPDATE(更新)
UPDATE 商品
SET 単価 = 1200
WHERE 商品ID = 5;
DELETE(削除)
DELETE FROM 顧客
WHERE ステータス = "退会";
AccessでのSQLビューの使い方
- クエリをデザインビューで作成
- [表示]→[SQLビュー]に切り替えると、自動生成されたSQLが表示される
- SQLを手動で編集し、より細かい条件や構文を記述できる
SQLのメリット
- 複雑な検索や条件指定が可能
- 他のデータベース(MySQL、SQL Server等)と共通の構文で学べる
- Accessのデザインビューではできない高度な処理が実現できる
注意点
- AccessではSQLの構文に一部制限がある(標準SQLとは異なる記法もある)
- 構文エラーがあるとクエリは実行されない
まとめ
- SQL: データベースとやり取りするための標準言語
- Accessでも裏側でSQLが使われている
- SELECT / INSERT / UPDATE / DELETE などを覚えると、操作の幅が広がる
SQLは、Accessをより高度に活用するための強力なスキルです。
基本構文を身につけることで、他のデータベースにも応用が効く汎用的な知識となります。