Accessのデータ品質維持機能:入力規則(Validation Rule)とは?
入力規則(Validation Rule)とは、Accessでテーブルやフォームにおけるデータ入力時に、その値が特定の条件を満たしているかを制限する機能です。
入力ミスや不適切な値を防ぐことで、データの一貫性と正確性を保つことができます。
入力規則の設定場所
- テーブルのフィールド(設計ビュー)に設定する → データの保存レベルで検証
- フォームのコントロールに設定する → 入力時に即座に検証
入力規則の基本的な構文例
規則 | 意味 |
>= 0 | 0以上の値 |
Between 1 And 100 | 1〜100の範囲内 |
Like "A*" | Aで始まる文字列 |
In ("男", "女") | 「男」または「女」 |
Is Null Or >= Date() | 空白または今日以降の日付 |
入力規則メッセージ(Validation Text)
入力規則に違反した場合に表示するエラーメッセージを設定できます。
例:「1〜100の範囲で入力してください」など、ユーザーに分かりやすく伝えることができます。
設定手順(テーブルの場合)
- テーブルをデザインビューで開く
- 対象フィールドを選択
- 下部の「入力規則」欄に条件式を入力
- 「入力規則メッセージ」に警告文を入力
- 保存して完了
フォームでの設定(例)
フォームのテキストボックスを選び、[プロパティシート] → [データ]タブ → [入力規則]と[エラーメッセージ]を設定します。
注意点
- 入力規則は保存時に検証される(フォームでは入力時)
- 複雑な条件は関数や論理演算子を使って組み合わせ可能
- 間違った式を入れると保存できなくなるので注意
まとめ
- 入力規則: フィールドに入力できる値の条件を制限する設定
- エラー防止・品質保持に効果的
- テーブルでもフォームでも設定可能
入力規則は、Accessにおけるデータ精度と整合性を守る重要な機能です。
適切なルールとメッセージを設けることで、入力ミスを未然に防ぎ、信頼できるデータベース運用が実現します。