Accessのメニュー画面作成ツール:スイッチボード(Switchboard)とは?
スイッチボード(Switchboard)とは、Access 2003〜2010頃までで多く使われていた、複数のフォームやレポート、操作コマンドをまとめて管理するためのメニュー画面です。
「スイッチボードマネージャ」を使って作成され、アプリケーションのナビゲーション機能として活用されます。
主な用途
- ユーザーにわかりやすいメインメニュー画面の作成
- 各種フォーム・レポートへのアクセスを1画面にまとめる
- Accessアプリケーションの操作起点として機能させる
スイッチボードの構成
- メインスイッチボード:最初に表示されるメニュー画面
- サブスイッチボード:特定のカテゴリに属する操作メニュー
- 各ボタンに「開く・閉じる・印刷・終了」などのアクションを割り当て可能
作成手順
- [データベースツール]タブ → [スイッチボードマネージャ]をクリック
- 新しいスイッチボードページを追加
- 「フォームを開く」「レポートを印刷」「別のスイッチボードを表示」などの操作を追加
- 自動的に「Switchboard Items」テーブルが作成され、内容が管理される
- 作成されたスイッチボードフォームはカスタマイズ可能
実行例
- 「顧客管理フォームを開く」
- 「売上レポートを印刷する」
- 「終了」ボタンでアプリケーションを閉じる
スイッチボードとナビゲーションフォームの違い
項目 | スイッチボード | ナビゲーションフォーム |
利用バージョン | Access 2003〜2010 | Access 2007以降 |
設定方式 | ウィザード形式(自動生成) | ドラッグ&ドロップで柔軟に作成 |
カスタマイズ性 | やや制限あり | 高い(フォームベース) |
注意点
- Accessの最新バージョンではナビゲーションフォームが推奨されている
- スイッチボードの機能は残っているが、新規作成の用途としては古い
- 既存システムの保守・更新には今も有効
まとめ
- スイッチボード: Accessの操作をまとめたメニュー画面
- ユーザーの操作を簡略化し、アプリの入り口を構成
- 現在はナビゲーションフォームが主流だが、旧システムでは重要
スイッチボードは、Accessでの業務アプリ構築の初期段階で広く使われた機能です。
現在はナビゲーションフォームに置き換わっていますが、シンプルなアプリや旧システムの保守にはまだまだ役立ちます。