PHPのクラスとは？オブジェクト指向プログラミングの基本を解説

PHPでは、オブジェクト指向プログラミング（OOP）を取り入れることで、クラスを使った効率的なコード設計が可能です。
クラスは「オブジェクトの設計図」のようなもので、複数のプロパティ（変数）やメソッド（関数）をひとまとめにできます。

この記事では、PHPのクラスの基本構文や使い方をわかりやすく解説します。

クラスの基本構文

class クラス名 {
  // プロパティ（変数）
  // メソッド（関数）
}

例：

class Person {
  public $name;
  public $age;

  public function greet() {
    echo "こんにちは、私は " . $this->name . " です。";
  }
}

クラスからオブジェクトを作成する

$taro = new Person();
$taro->name = "太郎";
$taro->age = 25;
$taro->greet(); // こんにちは、私は 太郎 です。

new を使ってクラスから「オブジェクト（実体）」を生成し、-> でプロパティやメソッドにアクセスします。

コンストラクタ（__construct）

クラスを作成したときに自動で呼ばれる関数です。初期値を設定するのに使われます。

class Person {
  public $name;

  public function __construct($name) {
    $this->name = $name;
  }

  public function greet() {
    echo "こんにちは、" . $this->name . "です。";
  }
}

$taro = new Person("太郎");
$taro->greet(); // こんにちは、太郎です。

アクセス修飾子（public, private, protected）

• public：どこからでもアクセス可能
• private：そのクラスの中だけ
• protected：そのクラスと継承先のみ

クラスの継承（extends）

あるクラスをベースに、新しいクラスを作ることができます。

class Animal {
  public function speak() {
    echo "なにかが鳴いています。";
  }
}

class Dog extends Animal {
  public function speak() {
    echo "ワンワン！";
  }
}

$dog = new Dog();
$dog->speak(); // ワンワン！

まとめ

• クラスはオブジェクトの設計図
• new でオブジェクトを生成
• $this を使って自分自身のプロパティ・メソッドにアクセス
• __construct で初期値を設定可能
• アクセス制御でデータの保護ができる
• extends によって継承も可能

クラスを活用することで、プログラムの構造を整理し、再利用性や保守性を高めることができます。
小さなクラスから始めて、オブジェクト指向の考え方に慣れていきましょう。