PHPのエラーハンドリングとは？エラーの種類と対処法をわかりやすく解説
PHPのエラーハンドリング（Error Handling）とは、プログラム実行中に発生するエラーへの対応方法を指します。
適切なエラーハンドリングを行うことで、プログラムの予期しない停止を防ぎ、ユーザーや開発者に有益な情報を提供できます。
エラーの主な種類
- Notice（通知）：軽微な注意（未定義変数など）
- Warning（警告）：処理は続行されるが問題あり（ファイルがないなど）
- Fatal Error（致命的エラー）：スクリプトが停止（存在しない関数を呼び出すなど）
- Parse Error（構文エラー）：文法ミス（セミコロン忘れなど）
基本的なエラー表示設定
// 開発中はエラーを表示
ini_set('display_errors', 1);
error_reporting(E_ALL);
error_reporting() を使うと、表示するエラーのレベルを制御できます。
try-catchによる例外処理
PHP 5以降、例外（Exception） を使ったエラーハンドリングが可能になりました。
try {
// 例外が発生する可能性のある処理
throw new Exception("エラーが発生しました");
} catch (Exception $e) {
echo "エラー内容：" . $e->getMessage();
}
throw で例外を発生させ、catch で受け取って処理します。
複数の例外を個別に処理する
try {
// 処理
} catch (InvalidArgumentException $e) {
echo "引数エラー：" . $e->getMessage();
} catch (Exception $e) {
echo "一般的なエラー：" . $e->getMessage();
}
カスタムエラーハンドラの登録
function myErrorHandler($errno, $errstr, $errfile, $errline) {
echo "エラー：[$errno] $errstr - $errfile:$errline";
}
set_error_handler("myErrorHandler");
この方法で、通常のPHPエラーもカスタム関数で処理できます。
ログに記録する
本番環境ではエラーを表示せず、ログに記録するのが一般的です。
ini_set('log_errors', 1);
ini_set('error_log', '/path/to/error.log');
まとめ
- PHPには複数のエラー種別（Notice, Warning, Fatal など）がある
try-catch を使えば例外処理が可能set_error_handler() で独自のエラーハンドラを作れる- 開発中はエラーを表示、本番ではログに記録するのが基本
エラーハンドリングを正しく行うことで、バグの発見・対処がしやすくなり、ユーザーにも安心して使ってもらえるアプリケーションが実現します。
状況に応じたエラー制御を取り入れて、安全で安定した開発を行いましょう。
