PHPのプロパティとは？クラスに値を持たせる仕組みを解説

PHPのオブジェクト指向プログラミングにおいて、プロパティとはクラスの中で定義される「変数」のことを指します。
オブジェクトごとに値を保持できるため、個別の状態を管理するのに使われます。

プロパティの基本構文

class クラス名 {
  public $プロパティ名;
}

例：

class User {
  public $name;
  public $age;
}

プロパティへのアクセス

オブジェクトを生成し、-> 演算子を使ってプロパティにアクセスします。

$user = new User();
$user->name = "太郎";
$user->age = 25;

echo $user->name; // 太郎

アクセス修飾子（public, private, protected）

• public：どこからでもアクセス可能
• private：そのクラス内のみ
• protected：そのクラスと継承先のみ

class Person {
  private $secret;

  public function setSecret($text) {
    $this->secret = $text;
  }

  public function getSecret() {
    return $this->secret;
  }
}

private なプロパティは、外部から直接アクセスできないため、
メソッドを通じて操作・取得します（カプセル化）。

初期値の設定

class Book {
  public $title = "未定";
}

プロパティには、定義時に初期値を設定することも可能です。

$thisキーワードの使用

クラス内でプロパティにアクセスするには、$this を使います。

class Car {
  public $color;

  public function showColor() {
    echo $this->color;
  }
}

まとめ

• プロパティはクラスの中で定義する「変数」
• public, private, protected でアクセス制御
• -> を使ってオブジェクトからアクセス
• $this を使ってクラス内からアクセス
• データの隠蔽には private とメソッドの組み合わせが有効

プロパティはオブジェクトの状態を保持するための重要な要素です。
アクセス修飾子や$thisの使い方を覚えて、オブジェクト指向の基本をしっかり理解していきましょう。