PHPのインターフェースとは？クラス設計を柔軟にする仕組みを解説

PHPのオブジェクト指向では、複数のクラスで共通のメソッド構成を保証したいときにインターフェース（interface）を使います。
インターフェースは「クラスが実装すべきメソッドの一覧」を定める仕組みです。

インターフェースの基本構文

interface インターフェース名 {
  public function メソッド名();
}

例：

interface Greeter {
  public function greet();
}

インターフェースでは中身のないメソッドだけを定義します。処理内容は記述しません。

クラスでインターフェースを実装する

class Person implements Greeter {
  public function greet() {
    echo "こんにちは！";
  }
}

implements を使って、クラスがインターフェースを「実装」します。
インターフェースで定義したすべてのメソッドを、そのクラスで必ず実装しなければなりません。

複数のインターフェースを実装する

interface A {
  public function methodA();
}

interface B {
  public function methodB();
}

class Sample implements A, B {
  public function methodA() {
    echo "Aの実装";
  }

  public function methodB() {
    echo "Bの実装";
  }
}

PHPでは、複数のインターフェースを同時に実装可能です。

抽象クラスとの違い

活用例

たとえば、複数の異なるクラスに同じ機能（例：print()）を持たせたい場合、インターフェースを使うことで、統一された呼び出し方が可能になります。

まとめ

• インターフェースは「メソッド名だけ」を定義する設計図
• implements を使ってクラスに実装する
• 実装するクラスは、定義されたすべてのメソッドを作成する必要がある
• 複数のインターフェースを同時に実装できる
• 柔軟で拡張性の高い設計に役立つ

インターフェースを使うことで、コードの統一性や拡張性を保ちながら、柔軟に機能を追加できるようになります。
特に複数人で開発する場合や、将来の保守性を考えた設計において、とても役立つ仕組みです。