関連用語集

Javaのクラス整理箱「パッケージ（Package）」とは？

Javaでは、クラスやインターフェースの数が増えてくると、整理して管理する仕組みが必要になります。
そこで使われるのがパッケージ（Package）です。
フォルダ分けのようにクラスを分類でき、保守性や再利用性が向上します。

パッケージとは？

パッケージとは、Javaのクラスやインターフェースをグループ化する機能です。
クラスをまとめて管理することで、名前の衝突を防ぎ、整理された構造を作れます。

パッケージの使い方

① パッケージの宣言（ファイルの先頭）

package com.example.app;

このクラスは com/example/app というフォルダの中にあることを表します。

② パッケージに属するクラスの使用（import）

import com.example.app.Person;

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Person p = new Person();
    }
}

パッケージの利点

クラスを分類して整理できる
クラス名の重複を避けられる
アクセス制御（default, protected）に活用できる

Java標準ライブラリもパッケージで管理

import java.util.Scanner;       // ユーティリティクラス
import java.io.File;           // ファイル操作
import java.time.LocalDate;    // 日付操作

Javaが用意している標準クラス群も、すべてパッケージで分類されています。

パッケージとフォルダ構成の関係

package com.example.util; → フォルダは com/example/util
Javaファイルは対応するフォルダに保存する必要あり

パッケージとアクセス修飾子

修飾子	同一クラス	同一パッケージ	サブクラス	その他
public	◯	◯	◯	◯
protected	◯	◯	◯	×
default（無指定）	◯	◯	×	×
private	◯	×	×	×

まとめ

パッケージ（Package）は、Javaでクラスを整理・分類・管理するための仕組みです。
フォルダ構造と連動しており、package 宣言や import によって、他のクラスとの関係を明確にできます。
初心者の方も、最初から「パッケージ単位で設計する」クセをつけておくと、後々役に立ちますよ！