Javaの「クラスの実体」インスタンス(Instance)とは?
Javaでは、クラスを使ってオブジェクトを作ります。
そのとき実際に作られた「実体」をインスタンス(Instance)と呼びます。
クラスが設計図なら、インスタンスはその設計図から作られた“本物のもの”です。
インスタンスとは?
インスタンスとは、クラスから生成された具体的なオブジェクトのことです。
クラスに定義されたフィールド(データ)やメソッド(処理)を実際に使えるようになります。
インスタンスの生成
Person p = new Person();
new
:インスタンスを作るキーワード
Person()
:コンストラクタの呼び出し
p
:作られたインスタンスを参照する変数
インスタンスの使い方
public class Person {
String name;
public void greet() {
System.out.println("こんにちは、" + name + "です。");
}
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Person p1 = new Person(); // インスタンス生成
p1.name = "Taro"; // フィールドに値を代入
p1.greet(); // メソッド呼び出し
}
}
インスタンスの特徴
- 同じクラスから何個でも作れる
- インスタンスごとに別々のデータを持てる
- メモリ上に確保され、プログラムが動いている間だけ存在する
staticとインスタンスの違い
項目 |
staticメンバ |
インスタンスメンバ |
アクセス方法 |
クラス名.メンバ名 |
インスタンス名.メンバ名 |
共有性 |
クラス全体で共有 |
各インスタンスごとに別 |
まとめ
インスタンス(Instance)とは、クラスという設計図から生成される実体です。
Javaでは、インスタンスを通してフィールドやメソッドにアクセスし、プログラムの動作を実現していきます。
「new
で作る → 変数で操作する」という流れをしっかりマスターしましょう!