関連用語集

コードをスッキリ書ける！「ラムダ式（Lambda Expression）」とは？

Javaでは、関数のように処理そのものを変数として渡すことができる「ラムダ式」という書き方があります。
主に関数型インターフェースと一緒に使われ、コードをシンプルに保つことができます。

ラムダ式の基本構文

(引数) -> { 処理内容 }

例：1つの引数を2倍にして表示

x -> System.out.println(x * 2)

引数が1つだけなら () は省略可能です。
処理が1行だけなら { } も省略できます。

従来の書き方と比較

// 従来の無名クラス
Runnable r1 = new Runnable() {
    public void run() {
        System.out.println("Hello!");
    }
};

// ラムダ式
Runnable r2 = () -> System.out.println("Hello!");

関数型インターフェースとは？

関数型インターフェースとは、抽象メソッドが1つだけのインターフェースのことです。
ラムダ式はこのようなインターフェースと一緒に使います。

例：オリジナルの関数型インターフェース

@FunctionalInterface
interface Greet {
    void sayHello(String name);
}

// ラムダ式で実装
Greet greet = name -> System.out.println("こんにちは " + name + " さん");
greet.sayHello("太郎");  // → こんにちは 太郎 さん

標準ライブラリで使われる例

Javaには、Stream API や Collections などでラムダ式を使える場面がたくさんあります。

import java.util.*;

List names = Arrays.asList("Taro", "Hanako", "Jiro");
names.forEach(name -> System.out.println(name));

よく使う関数型インターフェース

Runnable：引数なし、戻り値なし
Consumer<T>：引数あり、戻り値なし
Function<T, R>：引数あり、戻り値あり
Predicate<T>：条件を判定（true/false）

まとめ

ラムダ式（Lambda Expression）は、処理内容をそのまま値として渡すモダンな記述方法です。
Java 8以降で導入され、コードの簡潔さ・読みやすさ・柔軟性を大きく向上させます。
関数型インターフェースとセットで覚えておくと、Javaの新しい書き方がグッと理解しやすくなります！