Excelの基本用語：セル参照（相対参照・絶対参照）とは？
セル参照とは、Excelで数式や関数において、他のセルの値を指定して使う方法のことです。
セル参照には大きく分けて「相対参照」「絶対参照」「複合参照」の3種類があり、それぞれ動作が異なります。
1. 相対参照（例：A1）
- 最も基本的な参照方法
- 数式をコピーしたとき、参照先が相対的に変化する
- 例：セルB1に「=A1」と入力し、下にコピーすると、「=A2」「=A3」…と自動調整される
2. 絶対参照（例：$A$1）
- 列と行の両方を固定する参照方法
- コピーしても参照先が常に同じ（A1セルのみを参照し続ける）
- 「$」を列と行の両方につけて使用する（例：$B$2）
3. 複合参照（例：$A1 や A$1）
- $A1：列Aを固定し、行は相対
- A$1：行1を固定し、列は相対
- 特定の方向だけを固定したいときに使用
セル参照の使いどころ
- 相対参照： 同じパターンの計算を複数行・列にコピーするとき
- 絶対参照： 税率や定数など、特定のセルを常に参照したいとき
- 複合参照： 行方向・列方向のどちらかだけ固定したい表計算など
ショートカットで切り替え
- セル参照を選択し、F4キーを押すことで「相対→絶対→複合」の順に切り替え可能
まとめ
- セル参照： 数式に他のセルを指定する仕組み
- 相対参照： コピー時に自動調整される
- 絶対参照： コピーしても固定される
- 状況に応じて使い分けることで、柔軟な表計算が可能になる
Excelで数式や関数を効率よく使いこなすためには、セル参照の使い分けがとても重要です。
特に繰り返し計算や複雑なシート構造では、「どの参照方法を使うか」が正確な結果と作業効率に直結します。
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