Excelの基礎知識:シリアル値(日付・時間の内部形式)とは?
Excelでは、日付や時間は見た目と内部の扱いが異なります。
実際には、これらは「シリアル値(シリアル番号)」と呼ばれる数値で管理されています。
シリアル値とは?
Excelにおけるシリアル値とは、1900年1月1日を「1」とする連続した通し番号です。
例えば、2024年1月1日は「45157」というシリアル値で表されます。
日付の例
表示形式(日付) | 内部のシリアル値 |
1900/1/1 | 1 |
1900/1/2 | 2 |
2024/1/1 | 45157 |
時間の扱い
時間は1日を「1」とした小数値で表現されます。
表示形式(時間) | 内部のシリアル値 |
6:00 | 0.25 |
12:00 | 0.5 |
18:00 | 0.75 |
つまり、「2024/1/1 12:00」= 45157.5 となります。
シリアル値の確認方法
- 日付や時間が入力されたセルを選択
- [ホーム]タブ → [表示形式] を「標準」または「数値」に変更
- 内部のシリアル値が表示される
シリアル値のメリット
- 日付同士の引き算により経過日数を簡単に計算できる
- 時間の加減算や比較が数値として正確に行える
- DATEDIF、TODAY、NOWなどの関数と連携可能
注意点
- 1900年以前の日付は扱えない(Excelの基準が1900年1月1日)
- Mac版Excelでは起点が1904年1月1日の場合がある(1904日システム)
- 数値として扱う際、表示形式の変更を忘れると混乱しやすい
まとめ
- シリアル値: Excel内部で日付や時間を管理する数値形式
- 日付は「1900/1/1 = 1」からの通し番号
- 時間は1日=1として小数で管理
- 表示形式と内部値の違いを理解しておくと、関数の使いこなしが上達する
Excelで日付や時間を正しく扱うには、シリアル値の考え方を知っておくことがとても重要です。
見た目だけに頼らず、内部でどう計算されているかを意識することで、ミスの少ない作業が可能になります。