Excelの基本関数：SUM関数とは？

SUM関数とは、複数の数値やセル範囲を合計する関数で、Excelで最も基本的かつよく使われる関数のひとつです。
手動で1つずつ加算するのではなく、セル範囲を指定するだけで簡単に合計値を求めることができます。

基本構文

=SUM(数値1, [数値2], ...)

• 数値1： 合計したい数値またはセル範囲
• 数値2以降： 追加で合計したい数値や範囲（省略可、複数指定可能）

使用例

• =SUM(A1:A5)： A1〜A5の合計
• =SUM(A1, A3, A5)： A1・A3・A5のセルを個別に合計
• =SUM(A1:A5, C1:C5)： A列とC列の複数範囲を合計

オートSUM（自動合計）機能

• Excelの「ホーム」タブや「数式」タブにある「Σ（シグマ）」ボタンをクリック
• 自動的に直上または直左の範囲が選択され、簡単に合計が計算される

空白・文字列・エラーの扱い

• 空白セルは無視される
• 数値以外の文字列も無視される（ただし数値文字列は加算されることも）
• エラー値（#DIV/0! など）が含まれると、結果はエラーになる

他の関数との組み合わせ

• IF関数と組み合わせ： 条件付きの合計（SUMIF関数の代替）
• ROUND関数と組み合わせ： 合計値の端数処理

    =ROUND(SUM(A1:A5), 0)
    

SUM関数とSUMIF/SUMIFSの違い

• SUM： 単純な合計
• SUMIF： 条件を1つ指定して合計
• SUMIFS： 複数条件に一致した値を合計

まとめ

• SUM関数： 数値の合計を求める最も基本的な関数
• セル範囲・複数範囲・個別指定のいずれにも対応
• 自動合計（オートSUM）機能で簡単操作も可能

SUM関数は、どのレベルのExcelユーザーにとっても必須の基本関数です。
データ集計・家計簿・成績表・売上管理など、あらゆる場面で活用できるため、確実にマスターしておきましょう。