Excelの集計機能:ピボットテーブルとは?
ピボットテーブル(Pivot Table)とは、大量のデータを簡単に集計・分析・可視化できるExcelの強力な機能です。
元のデータを変更せずに、「分類」「集計」「並べ替え」「フィルター」などを素早く実行でき、特に業務でのレポート作成に役立ちます。
主な用途
- 売上・在庫・顧客情報などの大量データの集計
- 部門別・月別・商品別などの分類ごとの合計や平均を算出
- クロス集計(2軸での分類と集計)
- ドラッグ&ドロップによる柔軟な表示変更
作成の基本手順
- 表形式のデータ(項目名あり)を用意する
- [挿入] → [ピボットテーブル] をクリック
- 「テーブルまたは範囲」を指定し、新しいシートに配置
- 右側のフィールドリストから以下の項目を設定:
- 行: 分類したい項目(例:部署名、商品名)
- 列: もう一つの分類軸(例:月、地域など)
- 値: 合計・件数・平均などの集計対象
- フィルター: 抽出条件の指定(例:特定の年度のみ表示)
よく使われる集計方法
- 合計(Sum)
- 件数(Count)
- 平均(Average)
- 最大値・最小値(Max・Min)
- パーセンテージ表示
ピボットテーブルのメリット
- 大量データも数クリックで集計できる
- 元データを変更せずに再構成が可能
- 集計軸を自由に切り替えられる柔軟性
- 更新が簡単: データを更新して「更新」ボタンで即反映
注意点
- 元データには見出し行が必要
- 空白行や重複列名があると正常に作成できないことがある
- ピボットテーブルの更新を忘れると、反映されない場合がある
まとめ
- ピボットテーブル: データの集計・分析を視覚的かつ柔軟に行える機能
- 業務効率化に非常に役立つため、Excelユーザー必修の機能
- 行・列・値・フィルターの役割を理解することで、自在な分析が可能
ピボットテーブルは、Excelの中でもビジネスデータを効率的に扱うための最重要機能の一つです。
実際のデータを使って操作を繰り返すことで、短時間で習得することができます。