データの種類を決める「データ型」とは?C言語の基本をやさしく解説!
C言語では、すべての変数に「データ型(data type)」を指定する必要があります。
データ型は、「その変数にどんな種類の値を入れるか」を表すルールで、メモリの使い方や扱える値の範囲を決めます。
主な基本データ型(プリミティブ型)
型 |
意味 |
例 |
int |
整数(小数なし) |
int age = 20; |
float |
単精度浮動小数点(小数あり) |
float pi = 3.14f; |
double |
倍精度浮動小数点(より高精度の小数) |
double tax = 0.08; |
char |
1文字(ASCIIコード1つ分) |
char grade = 'A'; |
その他のデータ型
short
:小さな範囲の整数
long
:大きな範囲の整数
unsigned
:マイナスのない整数
_Bool
(またはbool
with <stdbool.h>
):真偽値(0か1)
型のサイズと範囲(一般的な例)
型 |
サイズ(バイト) |
おおよその範囲 |
int |
4 |
-2,147,483,648 〜 2,147,483,647 |
float |
4 |
±3.4×10±38 |
double |
8 |
±1.7×10±308 |
char |
1 |
-128 〜 127(符号あり) |
※実際のサイズは環境(OSやCPU)によって異なることがあります。
型による記述の違い
int i = 10;
float f = 3.14f;
double d = 3.1415926535;
char c = 'X';
型変換(キャスト)
異なる型の間で変換するには、キャストを使います:
int a = 5;
double b = (double)a; // int → double に変換
まとめ
データ型とは、変数に入れる「値の種類」を決めるルールです。
C言語ではすべての変数に型指定が必要なので、「整数・小数・文字」の使い分けをしっかり覚えておくことが大切です。
初心者の方は、まずは int
、float
、char
を中心に学ぶのがおすすめです!