処理をまとめて再利用!「関数(function)」とは?C言語の基本をやさしく解説
C言語でよく使われる言葉のひとつに「関数(function)」があります。
関数とは、特定の処理をひとまとまりにした“命令の部品”のことです。
本記事では、関数の役割や使い方、定義方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
関数とは?
関数(function)は、ある処理を1つにまとめて名前をつけたものです。
何度も同じような処理をするとき、関数としてまとめておくことで、再利用しやすく、プログラムが見やすくなります。
関数の基本構成
戻り値の型 関数名(引数リスト) {
処理内容;
return 戻り値;
}
簡単な例:2つの数の合計を返す関数
#include <stdio.h>
int add(int a, int b) {
return a + b;
}
int main(void) {
int result = add(5, 3);
printf("合計は %d です。\n", result);
return 0;
}
各部分の説明
- int add(int a, int b):2つのint型引数を受け取り、int型の結果を返す関数
- return a + b;:結果を呼び出し元に返す
- main関数から
add
を呼び出して使っている
引数なし・戻り値なしの関数
void greet(void) {
printf("こんにちは!\n");
}
void
は「なし」を意味し、引数も戻り値もない関数を表します。
関数を使うメリット
- 同じ処理を何度でも使い回せる
- プログラムが整理され、見やすくなる
- エラーを見つけやすく、保守性が高まる
- 分担して開発しやすくなる
関数の定義場所と宣言
関数はmain
の前でも後でも定義できますが、先に使う場合は関数プロトタイプ(宣言)が必要です:
int add(int, int); // 関数プロトタイプ
int main(void) {
int result = add(2, 3);
printf("%d\n", result);
return 0;
}
int add(int a, int b) {
return a + b;
}
まとめ
関数とは、処理をまとめて名前をつけた再利用可能な“部品”です。
C言語では関数を使うことで、コードの見通しがよくなり、作業効率も上がります。
初心者の方は、まずは「引数あり・戻り値あり」の関数を作って、動かしてみることから始めましょう!