VBのイベント（Event）について

Visual Basic（VB）における イベント（Event） とは、ユーザーの操作やシステムの変化に応じて発生するアクションのことです。たとえば「ボタンがクリックされた」「フォームが読み込まれた」などが代表的なイベントです。

イベントの仕組み

イベントは、あるオブジェクトが何かの動作をされたときに発生する通知のようなもので、それに応じて実行される処理（＝イベントハンドラ）を用意しておくことで、プログラムに動きを加えることができます。

代表的なイベントの例

• Click：ボタンがクリックされたとき
• Load：フォームが読み込まれたとき
• TextChanged：テキストが変更されたとき
• CheckedChanged：チェックボックスの状態が変わったとき
• SelectedIndexChanged：リストやコンボボックスで選択項目が変わったとき

イベントハンドラの定義

イベントに対して処理を定義するには、イベントハンドラ（処理の本体）を記述します。以下はボタンのクリックイベントの例です。

Private Sub btnClickMe_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles btnClickMe.Click
    MsgBox("ボタンがクリックされました")
End Sub

Handles btnClickMe.Click によって、このSubがどのイベントに対応するかを指定しています。

フォームのロードイベント

フォームが表示されたときに実行されるイベントです。

Private Sub Form1_Load(sender As Object, e As EventArgs) Handles MyBase.Load
    MsgBox("フォームが読み込まれました")
End Sub

自作クラスでイベントを使う（カスタムイベント）

自分で定義したクラスにもイベントを追加できます。

Public Class Counter
    Public Event ThresholdReached()

    Private count As Integer = 0

    Public Sub Add()
        count += 1
        If count >= 10 Then
            RaiseEvent ThresholdReached()
        End If
    End Sub
End Class

使用例：

Dim c As New Counter

AddHandler c.ThresholdReached, AddressOf ShowAlert

Private Sub ShowAlert()
    MsgBox("カウントが10に達しました")
End Sub

イベント処理のポイント

• イベントはユーザーとの対話に欠かせない
• イベントハンドラは Handles または AddHandler で登録
• カスタムイベントでは RaiseEvent を使って発生させる

まとめ

イベント（Event）は、VBプログラミングでユーザー操作に反応する処理を実現するための基本的な仕組みです。フォームアプリケーションやGUI開発においては不可欠な要素であり、イベントハンドラと正しく組み合わせることで、より動きのあるアプリケーションを作ることができます。