VBのInputBox関数について
Visual Basic(VB)における InputBox関数 は、ユーザーから文字列を入力してもらうための簡易ダイアログボックスを表示する関数です。ユーザー入力を受け取る必要がある場面で、もっとも手軽に使える方法のひとつです。
基本構文
InputBox(プロンプト[, タイトル][, 初期値])
- プロンプト: ユーザーへのメッセージ
- タイトル: ダイアログのタイトル(省略可)
- 初期値: 入力欄にあらかじめ表示する文字(省略可)
基本的な使用例
Dim name As String
name = InputBox("あなたの名前を入力してください", "名前の入力")
MsgBox("こんにちは、" & name & "さん!")
初期値付きの例
Dim city As String
city = InputBox("お住まいの都市を入力してください", "住所", "札幌")
MsgBox("お住まいは " & city & " ですね")
キャンセルボタンを押した場合
ユーザーがキャンセルをクリックした場合、InputBoxは空文字("")を返します。これを利用して、処理を分岐させることができます。
Dim email As String
email = InputBox("メールアドレスを入力してください", "確認")
If email = "" Then
MsgBox("入力がキャンセルされました")
Else
MsgBox("入力されたメールアドレス:" & email)
End If
InputBoxとMsgBoxの連携例
Dim color As String
color = InputBox("好きな色を入力してください")
If color <> "" Then
MsgBox(color & " が好きなんですね!", MsgBoxStyle.Information, "回答")
End If
用途と注意点
InputBoxは簡単な入力に便利ですが、複雑な入力(複数項目や数値チェックなど)には不向きです。
そのような場合は、専用のフォーム(UserForm)を作成した方が柔軟に対応できます。
まとめ
InputBox関数 は、ユーザーからテキスト入力を手軽に受け取りたいときに非常に便利な関数です。MsgBox
と合わせて使うことで、シンプルなインタラクティブアプリケーションをすばやく作成できます。キャンセル時の処理にも注意して使いましょう。