VBのコントロール(Control)について
Visual Basic(VB)における コントロール(Control) とは、フォーム上に配置され、ユーザーとやり取りを行う部品のことです。ボタンやテキストボックス、ラベルなど、視覚的に操作できる要素がこれに当たります。
コントロールの基本
コントロールは、フォーム(Form)に配置され、イベントと組み合わせてプログラムの処理を実行します。Visual Studio ではツールボックスからドラッグ&ドロップで配置できます。
代表的なコントロール一覧
コントロール名 |
説明 |
Button |
クリックして操作を実行するためのボタン |
Label |
文字や情報を表示する静的なテキスト |
TextBox |
ユーザーが文字を入力する欄 |
CheckBox |
チェックの有無で選択を表す |
RadioButton |
複数の中から1つだけ選択するボタン |
ComboBox |
プルダウンで選択肢を選べるリスト |
ListBox |
複数の項目から選択するリスト表示 |
PictureBox |
画像を表示するコントロール |
コントロールのプロパティ
各コントロールはさまざまなプロパティ(性質)を持っており、表示内容や動作をカスタマイズできます。
Text
:表示される文字
Enabled
:操作の可否
Visible
:表示/非表示の設定
BackColor
:背景色
Font
:文字のフォントや大きさ
イベントとの組み合わせ
コントロールはイベントと連動して動作します。たとえば、ボタンの Click
イベントや、テキストボックスの TextChanged
イベントなどがあります。
Private Sub btnSend_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles btnSend.Click
MsgBox("送信ボタンがクリックされました")
End Sub
コントロールの値の取得・設定
コントロールの状態や入力された値を取得・設定することで、ユーザーとのやり取りが可能になります。
Dim name As String = txtName.Text
lblResult.Text = "こんにちは、" & name & "さん"
コントロールの動的操作
実行中にコントロールを追加・変更することも可能です。
Dim newBtn As New Button()
newBtn.Text = "追加ボタン"
newBtn.Location = New Point(50, 100)
Me.Controls.Add(newBtn)
まとめ
コントロール(Control)は、VBアプリケーションでユーザーとやり取りするための重要な要素です。種類ごとに特性や使い方を理解し、イベントと組み合わせて処理を作ることで、実用的なユーザーインターフェースを構築することができます。まずはよく使う Button
や TextBox
から試してみましょう。