ITパスポート試験の注目テーマ:マイナンバー制度とは?
マイナンバー制度は、行政の効率化や国民の利便性向上、社会保障や税の公平性を目的として導入された個人番号制度です。
日本に住民票を持つすべての人に対して12桁の番号が割り当てられ、社会保障・税・災害対策の分野で利用されます。
マイナンバーの対象者と構成
- 日本国内のすべての住民(外国人含む)
- 12桁の個人番号と、法人には13桁の法人番号が付与される
- マイナンバーカードはICチップ付きで、顔写真や電子証明書を内蔵
利用目的
マイナンバーは、以下の3分野で利用が制限されています。
- 社会保障:年金、雇用保険、医療保険、福祉関係
- 税務:所得税、住民税、扶養控除など
- 災害対策:被災者支援、給付金の迅速な支給
マイナンバーの管理と取扱い
- 特定個人情報として厳重な管理が義務付けられている
- 目的外利用や漏洩が発生した場合には罰則対象
- 番号の収集・保管・廃棄は必要最小限とする
企業に求められる対応
- マイナンバーを扱う従業員や外注先への教育と運用ルールの整備
- 安全管理措置(技術的・物理的・組織的)を講じる
- 業務委託時には委託先との契約に秘密保持条項などを含める
違反時の罰則
- 不正提供・漏洩:4年以下の懲役または200万円以下の罰金
- 目的外利用や適切な安全管理の怠慢にも行政指導・命令が下される
マイナポータルとは
マイナンバー制度に関連して、国民が自分の情報を確認・申請できるオンラインサービス「マイナポータル」も提供されています。
まとめ
- マイナンバーは国民1人ひとりに付与された個人番号
- 利用目的は「社会保障」「税」「災害対策」に限定される
- 企業は収集・保管・利用すべてにおいて厳重な管理が求められる
- 漏洩・不正利用には重い罰則があるため、十分な教育と対策が必要
ITパスポート試験では、マイナンバーの基本的な仕組みと法律的な背景、安全な取り扱いの重要性を理解しておくことがポイントです。