ITパスポート試験の基本用語:ファイアウォールとは?
ファイアウォール(Firewall)とは、ネットワークを通じて行われる通信のうち、許可された通信のみを通し、不正なアクセスを遮断するセキュリティ機器(または機能)のことです。
ITパスポート試験では、ネットワークの安全を守る基本的な対策の一つとして頻出の用語です。
ファイアウォールの主な役割
- 外部からの不正アクセスを防ぐ
- 内部ネットワークからの不審な外部接続を制限する
- 通信ポートやIPアドレス、プロトコル単位での通信制御
設置場所の例
- 企業ネットワークとインターネットの境界(ルーターやゲートウェイ)
- 社内の重要サーバーの前に配置して二重の防御
- 個人用PCやスマートフォンに内蔵されたソフトウェアファイアウォール
ファイアウォールの種類
- パケットフィルタリング型:IPアドレスやポート番号をもとに通信を制御
- ステートフルインスペクション型:通信の状態を監視して動的に制御
- アプリケーションゲートウェイ型(プロキシ):特定のアプリケーションの通信のみ中継
ファイアウォールの設定例
・ポート80(HTTP)を許可
・ポート23(Telnet)は拒否
・外部からのSSH接続をブロック
このようにして、通信の種類に応じて「許可」または「遮断」のルールを設定します。
注意点
- ファイアウォールを通らない経路(USBや社内端末間)からの攻撃には無力
- 誤った設定により、必要な通信も遮断してしまう可能性がある
- ウイルス対策ソフトやIDS/IPSと組み合わせるとより効果的
まとめ
- ファイアウォールはネットワーク通信を監視・制御するセキュリティ対策
- 不正アクセスの防止や、不要な通信の制限が目的
- ネットワークの入口や重要な場所に設置する
- 種類ごとの特徴と役割を理解することが重要
ITパスポート試験では、ファイアウォールの仕組みや種類、役割の理解が問われます。
セキュリティ対策の基本として、しっかりと覚えておきましょう。