ITパスポート試験の注目テーマ:ビッグデータとは?
ビッグデータ(Big Data)とは、従来のデータベース管理システムでは処理が難しいほどの膨大かつ多様なデータのことを指します。
ITパスポート試験では、その定義・特徴・活用例などが問われることがあります。
ビッグデータの「3V」
ビッグデータの特徴は、よく3つのVで表されます:
- Volume(量):日々膨大なデータが生成される
- Variety(多様性):テキスト、画像、動画、センサーデータなど形式が多様
- Velocity(速度):リアルタイムまたは高速に生成・処理される
最近では「4V」や「5V」として、Value(価値)やVeracity(正確性)を加えることもあります。
主なデータの種類
- 構造化データ:表形式で管理される(例:顧客データベース)
- 非構造化データ:形式が一定でない(例:SNSの投稿、動画、音声)
- センサーデータ:IoT機器などから収集される連続的な数値
ビッグデータの活用例
- マーケティング:顧客の購買履歴や行動からニーズを分析
- 物流・交通:渋滞予測や最適ルートの選定
- 医療:診療記録やゲノム解析による個別医療
- 製造業:センサー情報を活用した品質管理や故障予測
- 行政:住民の行動傾向や災害情報の分析
分析に使われる技術
- AI(人工知能):膨大なデータからパターンを自動抽出
- 機械学習:予測モデルや分類アルゴリズムに活用
- BIツール(Business Intelligence):データの可視化と意思決定支援
- Hadoop / Spark:分散処理のための代表的なオープンソースソフト
ビッグデータ活用時の注意点
- 個人情報の取り扱いに注意(匿名化や同意取得が必要)
- データの正確性や偏りを確認する必要がある
- 活用のためには分析スキルとツールの活用が不可欠
まとめ
- ビッグデータは「大量・多様・高速なデータ」の総称
- 様々な分野で分析・活用されている
- AIや機械学習などの技術と組み合わせることで価値を発揮
- ITパスポートでは3V、活用例、課題を理解しておくことが重要
ビッグデータは、ビジネスや社会を変革する力を持つ資源です。
ITパスポート試験では、基礎的な用語や概念を押さえておきましょう。