ITパスポート試験の重要用語:KPI(Key Performance Indicator)とは?
KPI(Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」のことで、
組織やプロジェクトの目標を達成するために、進捗や成果を数値で評価するための指標です。
ITパスポート試験では、KGI(最終目標)との違いや活用例が問われます。
KPIの目的
- 目標達成に向けた進捗を「見える化」する
- 問題点や遅れの早期発見・対策を可能にする
- 関係者間で共通の指標をもとにマネジメントを行う
KPIとKGIの違い
- KGI(Key Goal Indicator):最終的な成果指標(例:年間売上5億円)
- KPI:その達成に向けた中間的な目標(例:月間売上4200万円、見込み客100件)
KPIの具体例
- 営業部門:商談件数、成約率、平均受注単価
- Webサイト運営:アクセス数、滞在時間、CVR(コンバージョン率)
- カスタマーサポート:対応件数、顧客満足度、初回解決率
- プロジェクト管理:進捗率、残タスク数、納期遵守率
KPI設定のポイント(SMARTの原則)
KPIを効果的に設定するための基準として、以下の「SMART」があります:
- S(Specific):具体的である
- M(Measurable):測定可能である
- A(Achievable):達成可能である
- R(Relevant):目標に関連している
- T(Time-bound):期限が明確である
KPIとITの関係
- BIツールやダッシュボードでKPIをリアルタイムに可視化
- データ分析やAIによるKPI予測も可能
- ERPやCRMと連携して組織全体の指標を管理する
まとめ
- KPIは「目標達成のための中間的な数値目標」
- KGIとセットで活用し、進捗管理に役立てる
- SMARTの原則をもとに設定し、運用することが重要
- ITパスポート試験では、KPIの役割やKGIとの関係、活用事例を理解することがポイント
KPIは、目標管理の基本ツールであり、業種や職種を問わず使われる概念です。
試験では用語の定義だけでなく、どう使うか・何を測るかの理解が問われることがあります。