応用情報技術者試験のデータベース基礎:関係データベース(RDB)とは?
関係データベース(RDB:Relational Database)とは、データを「表(テーブル)」の形式で管理するデータベースのことです。
行(レコード)と列(フィールド)によって構成され、複数の表の間に「関係(リレーション)」を持たせることができます。
RDBの基本構造
- テーブル(表): データの集まり(例:顧客表、商品表)
- レコード(行): 1件のデータ(例:ある顧客の情報)
- フィールド(列): データの項目(例:名前、住所)
例:顧客テーブル
顧客ID|名前 |電話番号
-----------------------
001 |山田太郎|090-xxxx
002 |佐藤花子|080-xxxx
リレーショナルモデルの特徴
- データを正規化して重複を排除し、整合性を保つ
- SQL(Structured Query Language)によって操作
- 複数の表をキー(主キー・外部キー)で関連づける
主なキーの種類
- 主キー(Primary Key): レコードを一意に識別する列
- 外部キー(Foreign Key): 他のテーブルの主キーを参照し、関係を構築する列
関係データベースのメリット
- データの冗長性を削減し、一貫性を確保できる
- 大規模データの管理がしやすく、保守性が高い
- 標準的な操作言語(SQL)で柔軟な検索や更新が可能
RDBで使用される代表的なDBMS
- Oracle Database
- MySQL
- PostgreSQL
- SQL Server
基本情報・応用情報試験での出題ポイント
- 主キーと外部キーの役割・違い
- 正規化(第1〜第3正規形)の理解
- テーブルの結合やSQLの活用
- リレーションシップの設計
学習のコツ
- テーブル設計を自分で書いてみる(例:会員管理システム)
- 主キー・外部キーを図にして理解する
- SQLの基本文(SELECT・INSERT・UPDATE・DELETE)を実際に書いてみる
まとめ
- 関係データベース: 表形式でデータを管理し、キーで関係づける仕組み
- 複数テーブルを活用して冗長性を減らす
- 試験では、構造・キー・正規化・SQLなどが頻出
関係データベースは、あらゆる業務システムの中核を担う技術です。
応用情報技術者試験では、設計・構造・操作に関する理解が問われるため、手を動かして慣れることが学習の近道です。